鳥谷 引退へ…素晴らしい通算成績を振り返り!中日戦で意味深発言も。

8月29日、阪神タイガースの鳥谷敬内野手(38歳)が事実上の戦力外通告を受けたことが、球団関係者の話で明らかになった。

鳥谷は選手はこの日までに阪神から「引退勧告」を受け、2019年シーズン限りでの退団が決定的となった。鳥谷選手は阪神タイガースで生え抜きから16年目のシーズンを迎えていたが2019年度はは出場機会が激減していた。

今後は鳥谷選手は、他球団へ移籍し野球人生を続けていくのか、生涯阪神タイガースの選手として現役を終え、引退という道を選ぶのか?何れにせよ、「阪神タイガース・鳥谷」としてのプレーは2019年ど限りで見納めということになりそうだ。

今後、背番号1の決断が注目される。

阪神タイガースの虎戦士として16年目を迎えた2019年シーズンは、8月30日までにも56試合の出場と出場機会が激減。またその出場機会も代打中心で今シーズンの打率は2割8厘。8月25日のヤクルト戦後には「自分もこれが最後(の神宮)になるかもしれないので…」と意味深な発言を残し、「鳥谷引退か?」とその去就が話題となっていた。

 

なお、今季は5年契約の最終年。開幕前にも鳥谷選手は「年齢的にも立場的にも、より強く進退を考えないといけないタイミングに来ている」と語っており、覚悟のシーズンだと認識していたのだろう。

 

鳥谷選手は2018年秋に「断酒」を宣言し、今なおそれを継続。24時間の大半をトレーニングに準備にと阪神タイガースにささげてきた。ナイターゲームが終わってからも翌日には、朝から2時間近い走り込みを続け、体作りには誰よりも厳しかった。体脂肪率は例年より4%近くも減って1ケタ台になっている。

そんな中、阪神タイガースは今季からは若手登用を積極的に行っており、ベテランの鳥谷選手は出番を減らしていた。ちなみに、2018年シーズンは打席数こそ「220打席」と少ないものの、出場試合数は「121試合」とそこまで出番がなかったわけでもない。

今季は55試合の出場で76打数16安打、打率.211、0本塁打、0打点。

 

鳥谷選手は努力の人として知られ、前述の通りそのストイックぶりは球界随一。阪神タイガースとしても、後輩の手本にもなってきた姿勢を高く評価してきた。反面、球団としての「チームの若返り」を踏まえると、鳥谷選手には引退勧告をせざるを得ない状況でもあったのだろう。

 

鳥谷は現状、今後の方向性について態度を明らかにしていない。8月30日にも「鳥谷進退会議」で球団側から正式な話が出ると思われる。

 

阪神「鳥谷敬選手」の通算成績・記録(2019年8月まで)

 

■鳥谷敬(とりたに・たかし)

  • 1981年6月26日、東京都東村山市生まれ
  • 180センチ・79キロ・右投げ左打ち

 

鳥谷敬選手の通算成績

 

  • 試合数 2015試合
  • 打席 8629
  • 打数 7433
  • 得点 991
  • 安打数 2082
  • 二塁打 347
  • 三塁打 49
  • 本塁打 138
  • 塁打 2941
  • 打点 818
  • 盗塁 131
  • 盗塁刺 68
  • 犠打 54
  • 犠飛 52
  • 四球 1043
  • 死球 46
  • 三振 1238
  • 併殺打 160
  • 打率 .280
  • 長打率 .396
  • 出塁率 .370

 

鳥谷敬選手の主な記録他

 

  • 聖望学園3年夏に甲子園出場
  • 早大では2年春にリーグ3冠王
  • 2003年ドラフト自由枠で阪神入団
  • 2004年9月9日から2018年5月27日まで、プロ野球歴代2位の1939試合連続出場
  • 2010年の104打点は遊撃手で史上最多
  • 2011年最高出塁率
  • ベストナイン6度
  • ゴールデングラブ賞5度
  • 2013年WBC日本代表
  • 2017年通算2000本安打を達成
  • 日本一は経験していない

 

 

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